最終更新日 2024年4月30日 by prof
⑴寝ている姿勢によっても違う高さ選び
肉体的・精神的な疲れは良い眠りをとることで消えていきます。
その眠りにとって重要な鍵となるのが枕です。
もし体に合っていない枕を使えば、無理な姿勢で眠ることになり首や肩・腰に過剰な負担がかかって筋肉がこわばり、頭痛や腰痛になることあります。
そうなると、疲れが残るだけでなく首こり・肩こり・頭痛・腰痛で日中の仕事や家事・勉学に支障をきたすかもしれません。
では、体に合わせた枕の選び方はどのようなものかを見ていきましょう。
体に合わせるならば、何を機にするべきかというと高さは重要です。
高すぎても低すぎても首や肩に負荷がかかります。
理想的なのは首の骨が横から見たときに、Sの字になる姿勢を取れる高さです。
寝ているときに布団やマットレスについている肩口と頭頂部にかけて線を引いたときに、10度から15度位の傾斜になっているとちょうどよい高さです。
ただし、寝ている時に呼吸がしにくいと、やはり快適な眠りが得られないので顔の傾きも気にしたほうがいいです。
顔の傾きは仰向けに名手額から顎の先にかけて線を引いたときに5度の傾斜があると、規則正しい息ができます。
人によっては仰向け寝ではなく、横向きに寝ていることもあります。
そのときには背骨から頭蓋骨までまっすぐに伸ばしたときの高さが理想的です。
横向きの場合でも高すぎたり低すぎたりすると、体に負荷がかって疲れます。
仰向け寝と横向き寝の場合では、理想とする高さが異なります。
仰向け寝向けの高さで横向き寝をすると低すぎますし、横向き寝向けの高さで仰向け寝をすると高すぎてよくありません。
夜中に、自分がどの姿勢で寝ているのか、把握することが大切です。
もし、寝ている時の意識がなくてわからないならば、ビデオを撮影して寝ているときの姿勢を確認しておきましょう。
⑵素材の特徴を知る
素材については、人それぞれの好みで選んだほうがいいです。
でも柔らかい素材だと、高さを調べるときには実際に頭を載せて沈み込んだ時点を基準に考えなければいけません。
また、低反発素材などは、使い始めたときは弾力があって重い頭を支えられるのですが、半年、一年と経過していくにつれ重みで潰れてヘタります。
すると、理想的な高さからは外れてしまいますから、次第に首こりや肩こりが出すくなります。
素材ごとに異なる通気性や吸湿性は、季節によっては快適な眠りに影響します。
日本は湿気が多い国ですから、夏場に通気性が悪いと蒸れて不快な気分になります。
その不快感で夜中に目を覚ましてしまうと、再び眠りにつくことが難しく寝不足になることもあります。
それから汗を吸うと素材が傷むものも気をつけなければいけません。
季節によって、枕の素材を切り替えるというのも一つの方法です。
気にするかどうかは人によりますが、臭いが気になる人のであれば無臭の素材を選んでおきましょう。
たとえばヒノキのチップであったり、そばがらというのは独特の臭いあします。
それに対してプラスチックのパイプやポリエステルの綿などは臭いがしない素材です。
一度臭いと思ってしまうと、それだけが気になって眠りが邪魔されます。
アロマオイルなどで誤魔化すことができればいいのですが、それが無理そうならば最初から無臭の素材を選ぶべきです。
⑶選び方の重要なポイント
素材の固さについていうならば、固くて反発するものであれば寝返りをうちやすいという特徴があります。
寝返りは、意識がない状態で血流及びリンパ液の流れを促し、肩や腰にかかる負担を軽減できます。
一方で固すぎると頭が乗っかっている一点に重みが集中するので、ひどく痛みます。
その点では頭を包み込む柔らかい素材のほうが、楽に寝ることができます。
柔らかい素材がいいのか固い素材がいいのかは最終的に個人の好みですが、そういったメリット・デメリットも踏まえて選んだほうが良いでしょう。
固さ、臭いと同様に、メンテナンスのしやすさも素材によって変わります。
水洗いができる素材であれば、日頃の使用で吸収した汗や汚れを洗濯機で綺麗にできます。
でも水に触れると劣化する素材であれば、メンテナンスは天日干し・陰干しをするしかありません。
天日干し・陰干しはカビの発生を防げるとしても、汚れが落ちるわけではありません。
高さ、素材、固さの他に選び方で重要なのは形状です。
一般的なものは袋にクッションやパイプなどの素材が入ったものですが、頭を乗せるくぼみがついているタイプや低反発素材でよく使われる波タイプ、真ん中がないドーナツタイプといろいろな種類があります。
これは実際に寝ているときの姿勢で、一番ラクな形状を選んでください。
そこでは、寝ているときには寝返りをうつということも考慮して、幅も十分にあるのかを確認したほうがいいです。
これらの条件を踏まえて、自分の体に合った枕を選んでいけば理想の寝心地を得られます。
それでも迷うことがあれば枕の専門店に行き、寝具に関する資格を持つ店員にアドバイスをしてもらえば失敗せずにすむでしょう。
枕おすすめ快眠より引用