再生可能エネルギーの導入が推進されている理由

最終更新日 2024年4月30日 by prof

世界的に再生可能エネルギーの導入が推進されていますが、これについて十分に理解することができていない人も多いです。
導入が推進されている理由は、再生可能エネルギーの特徴を知ることで分かるようになります。
自分には関係がないことだと考えてしまう人もいますが、普段使用しているエネルギーに関することなので正しい知識を持っておくべきです。
特徴や積極的に導入することが推奨されている理由まで理解できるようにしておくことをおすすめします。

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再生可能エネルギーとは

そもそも、再生可能エネルギーとは繰り返し使うことができるエネルギーを指す言葉です。
火力発電では化石燃料が使用されますが、化石燃料は繰り返し使うことができません。
水力や風力、地熱や太陽光、バイオマスのように何度でも利用できるものが再生可能なエネルギーだと言えます。
比較的短期間で再生が可能となるだけでなく、資源が枯渇しない、二酸化炭素を排出しないというメリットがあることも知っておくと良いです。

再生可能エネルギーの導入が推進されている理由

このエネルギーの導入が推進されている理由には、地球温暖化の原因となる二酸化炭素を減少させることができるというものがあります。
化石燃料を使うような発電方法ではたくさんの二酸化炭素が排出され、地球温暖化をますます進行させることになるでしょう。
人々が生活する上で全く二酸化炭素を排出されない状態にすることはできませんが、発電方法の変更によって排出量を減らすことは可能です。
世界的に地球温暖化防止のための対策が講じられていますが、日本でも対策が不十分な状態だと言えます。
大きな対策効果を得るためには、火力発電に依存するのではなく再生可能なエネルギーを活用する方法にシフトしていくことが大切だと理解しておきましょう。
日本の再生可能エネルギー比率は19%前後だとされていますが、2030年までには22%から24%に引き上げることが目標となっているだけでなく、この数値が更に引き上げられる可能性も高い状態です。

石炭などの化石燃料はいずれなくなってしまう

限りある資源を枯渇させないためにも、こうしたエネルギーによる発電が必要となるでしょう。
石炭などの化石燃料はいずれなくなってしまうものだと言えます。
今のスピードで使用し続けると石炭は150年ほど、天然ガスは60年ほど、石油は30年ほどで枯渇するという研究結果が出ていることを知っておくことが大切です。
石炭などはかなり長持ちすると思ってしまう人もいるかもしれませんが、150年はあっという間だと言えます。
自分たちが生きている間は影響がないと思うかもしれませんが、子孫のことを考えると見過ごすことができない問題です。
また、この年数はあくまでも目安なので、もっと早くなくなってしまう恐れもあります。
化石燃料が枯渇すると色々なことにダメージが与えられることになるため、化石燃料を使用しない発電方法の導入を推進し、資源を長持ちさせることが大事です。

日本の場合は発電方法の8割ほどが化石燃料を使ったもの

エネルギー自給率の観点からも再生可能エネルギーの導入は必要不可欠だと言えます。
日本の場合は、発電方法の8割ほどが化石燃料を使ったものです。
そして、化石燃料の多くは海外から輸入しています。
先進国には自給率50%以上の国もありますが、日本の場合は約10%の自給率です。
これはかなり低い数値であり、自給率を向上させるためには再生できるエネルギーの活用が必須だと言えます。
国内で化石燃料を大量に手に入れることは難しいので、現実的な自給率向上方法を考えるのであれば発電方法を変えていくことになると知っておきましょう。

日本でも再生可能エネルギーの導入が推進されている

主に3つの理由から再生可能エネルギーの導入が推進されており、日本では様々な取り組みも実施されています。
クリーンな発電方法の中で比較的シェアの大きい水力発電を大規模化させたり、風力発電を海上で行うための実証実験を行ったりしていることを知っておくと良いです。
火力発電以外の発電方法をすぐに増やせば良いと思うかもしれませんが、現状ではたくさんの課題があることも理解しておかなければなりません。
新たな発電設備や場所をつくるためには、広大な敷地や膨大なコストが必要となります。
安定したエネルギーがつくり出せるほどの設備にするためには、研究開発や実証実験も必要です。
そのため、取り入れたいと思ってすぐに導入できるものではありません。
これからもベストな方法が模索され、少しずつ導入が進んでいくことが予測できます。

まとめ

地球環境を守るためにも、自給率をアップさせるためにも再生可能でクリーンな発電方法は非常に重要です。
発電方法は何でも良いと思っていた人もいるかもしれませんが、日本のメイン発電方法である火力発電から再生可能なエネルギーを利用した発電方法に切り替えなければならない時代となっています。
多くの人が興味関心を持っていることですし、地球環境や日本に関係することなので詳しいことを知っておくべきです。
クリーンなエネルギーの特徴から導入が推進されている理由まできちんと覚えておきましょう。

Influx 星野敦より引用