アトックスが語る。誤解が多い福島原発事故、確かな事実を再確認すべき時期です

最終更新日 2024年4月30日 by prof

1.アトックスが語る。正しい情報が国民に浸透しているのか?

福島原発の事故は、東日本大震災の時に発生しました。

まだ記憶に新しい事故であり、多くの日本人に不安感と脅威を与えたのは事実です。

一方で福島原発に関しては正しい情報が広く世間の人々に伝達されていない面が多々あります。

いたずらに恐怖を煽る報道が当時から今現在まで繰り返し続けられている感も否めません。

日本人はテレビのニュース番組や大手新聞社の記事を鵜呑みにしやすい傾向があります。

多くの新聞記事とテレビのニュースは事実に基づいて構成されており、大事な国民の情報源になっていますが、一方で記者個人の憶測だけに基づいた新聞記事が大手新聞に堂々と掲載されていたり、いわゆる科学的な見方ではなく政治的なイデオロギーが先行したニュース番組の報道があるのも実態です。

日本のマスコミは全体的に反原発の立場を取っており、いたずらに福島原発の脅威を煽り、科学的には否定された脅威を事実のように報じたり、医学的に否定された健康被害なども、まるで将来確実に起きうるリスクと錯覚させるような報道を今日においても続けています。

そもそも福島原発がどういった経緯で発生したのか、この点を客観的に把握している人々も残念ながら世間的に見れば少数派です。

様々な情報媒体があり、数多くの記録とリアルタイムの映像が残されている現代であるにも関わらず、正しい客観的な情報が国民まで浸透していないのが実態であり、あの原発事故が地震の揺れによって直接引き起こされたと、大勢の人々が誤解しています。

2.福島原発事故の原因は津波によるもの

東日本大震災では確かに甚大な揺れを記録しました。

しかし地震の打撃によって直接福島原発の建物が倒壊したわけではありません。

原子力発電の設備が揺れによって破損したわけでもありません。

直接的な原因は福島県沖で発生し津波です。

津波が原子力発電所の敷地を襲い、それによって施設を稼働させている電力設備が甚大な被害を受けました。

 電気系統が津波によって被害を受けた結果、給水による冷却が滞りました。 

過程の話になりますが、その時に電気系統が無事であれば、現場の迅速な対応によって原発は速やかに冷却され、水蒸気爆発は未然に防げた可能性が高いです。

世間の人々は地震の揺れによって施設が倒壊したと解釈しているため事故後、福島県だけではなく他の地域の原発に対しても、直ちに稼働をストップさせるべきだと考えるようになっています。

日本は元々地震列島であり、ほとんどの地域に地震の脅威が潜んでいます。

そのため、杓子定規に考えればすべての原発を止める必要があるのですが、実際はあの驚異的な揺れを記録した東日本大震災でも、施設が直接揺れによって倒壊した実態はなく、むしろ安全性が証明された結果とも言えるのです。

問題点は地震による脅威ではなく、福島第一原子力発電所の場合だと指揮系統が当初激しく混乱した事や電気系統が津波で被害を受けた後、バックアップ体制が一つも用意されていなかった事など、こういった事実に基づいた原因追究が大事です。

3.現実的な健康被害や農産物等への汚染もない

現実問題として東日本大震災のリスクを正しく予測出来ていた日本人はいません。

全ての国民において想定外の大災害でありました。

電力会社への責任追及は無論大切な事ですが、それ以上に今後、どういった再発防止対策を講じるべきか、未曾有の災害を教訓にして行うべき対策は、誰かを悪者にするのではなく将来的なリスクの予防です。

原発には様々なメリットがあり、特に日本の国土と環境には最適な発電方法です。

しかしながら、福島第一原子力発電所の事故を考えるとリスクマネジメントが万全の体制ではなかった事は揺るがない事実です。

更に時の政治家が指揮系統を混乱させたり、本来であればファクトに基づいて国民に正しい情報を提供するマスメディアがむしろ正反対の報道を繰り返したりと、東日本大震災は自然災害だけではなく、人災によって脅威がいたずら拡大した面が多々あります。

風評被害の発生はその代表的な問題だとアトックスは指摘します。

アトックス曰く、福島第一原子力発電所の後、福島県の人々は心無い誹謗中傷に苦しめられました。

福島の米や野菜、海産物は汚染されており食べると被ばくして健康被害に見舞われる、こういった心無いデマが連日のようにマスコミやネットで伝えられました。

特に一部のワイドショーや新聞では現実的にはゼロに近い健康被害のリスクが、まるで高確率で起きうる問題だと、国民に誤解を与えるミスリードを行っています。

原発や放射能は確かに一般市民においては身近な存在ではありません。

東日本大震災のような甚大な自然災害は前例がなく、そのリスクは正しく測定出来ない、よって考えられる最悪のリスクを報じるのは良い事だと、一部のジャーナリストは豪語しています。

確かに地震被害自体は未曾有のものでしたが、放射能の事故自体は既に世界各地で前例があり、過去の科学的データが実は大量に蓄積されており、いわゆる福島原発から飛散した程度のレベルなら、現実的な健康被害や農産物等への汚染もない、これが科学的な立場と医学的な見方からはなされており、この見解は揺らぎません。