幅広い症状に対応している耳鼻咽喉科の役割とは

最終更新日 2024年4月30日 by prof

耳鼻咽喉科について

日本では様々な病気や症状に対する治療のアプローチが日々研究されています。
身体には様々な機能があり、病気にもいろいろな種類があるため、治療を行う際にはそれぞれの専門科を受診して専門医に適切な診断と治療を行ってもらうことが大切です。

数多くある専門科の中にある耳鼻咽喉科は、その文字だけを見ると「耳」「鼻」「咽喉」を専門に治療を行っている科であると漠然とイメージが持たれます。
耳や鼻、咽頭と言ってもどのような症状や病気に対して専門的にアプローチされているかは直ぐにはピンときませんが、実は耳鼻咽喉科は非常に多くの症状に対して専門的な医療アプローチが行われているのです。

耳鼻咽喉科が専門門的にアプローチする領域としては、耳や鼻、副鼻腔、咽頭や喉頭をはじめ、気管や食道、唾液腺や甲状腺などの頭頸部領域の病気全般になります。
その他にも、実はアレルギーやめまい、顔面麻痺やいびき、嚥下や言葉などに関する様々な異常に関しても専門的なアプローチを行っている非常に幅の広い専門科なのです。

顔面麻痺の症状は耳鼻咽喉科の病気が原因で起こるケースも

高齢者に多い嚥下障害はものが上手く呑み込めない為に経口摂取が出来なくなったり、誤嚥をして肺炎を引き起こすリスクもあります。
また、頭頚部腫瘍で多い喉頭がんや咽頭がん、口腔がんなどは命にも関わる重大な病気であると言えます。
これらの病気や症状に関しても耳鼻咽喉科は手術をはじめ、専門的な治療アプローチを行っているのです。

顔面麻痺の症状は耳鼻咽喉科の病気が原因で起こることが少なくありません。
顔面神経は脳から耳の奥にある骨の中を通って顔の筋肉へ通っているのです。
治療方法は薬物療法や手術療法などがありますが、いずれにしても早期治療が症状の回復に繋がる為に、異変を感じた時にはすぐに受診する事が大切です。

めまいが起こる原因としては、身体の平衡感覚を保つ機能のある三半規管や前庭などに異常がある場合が少なくありません。
これらは耳の中にある為に、耳鼻咽喉科が対応するのです。

この様に耳鼻咽喉科には専門的な知識と技術を元にさまざまな治療アプローチを行っており、必要に応じて他の診療科とも連携が的確に行えるようにその役割を果たしているのです。