注目を集める予防歯科

最終更新日 2024年4月30日 by prof

1.虫歯など歯のトラブルが起こる前の予防が大切

最近は日本でも予防歯科が注目されるようになっています。
予防歯科では虫歯など歯のトラブルが起こる前の予防に力を入れます。

虫歯は虫歯菌が出す酸により歯のカルシウムが溶けて穴が開いてしまう病気です。
初期の頃は自覚症状がない人が多く、気付いたときには症状が悪化していることもあります。

歯に穴が開く前であれば元の状態に戻すことが可能です。
食事を摂取すると歯垢の中にいる虫歯菌が酸を作ります。
酸が作られると歯の表面から大切なミネラル分が溶け出してしまいます。

食生活や口の中の衛生状態が悪くなると虫歯が発生します。
食生活や口の中の衛生状態をコントロールすることで虫歯を予防することは可能です。
虫歯の予防で重要なのは口の中をブラッシングして虫歯菌を除去することです。

ケーキやお菓子など甘いものが好きな人は口の中が酸性にならないように気をつけて、できるだけ小まめに歯のブラッシングとうがいをします。
仕事中が忙しくて歯を磨いている時間がない場合はマウスウォッシュも有効です。

2.早めに虫歯を発見して治療を受けることが重要

虫歯が進行すると歯を削る量が多くなり治療費もかかります。
早めに虫歯を発見して治療を受けることが重要です。

自覚症状がほとんどない虫歯を自分で発見することは難しいので、定期健診で歯科医や歯科衛生士に調べてもらうことが大切になります。
スウェーデンはデンタルケアの先進国ですが、虫歯や歯周病に悩む人が多かった時代もあります。

多くの人が歯を失うのを見た政府は予防歯科を国家プロジェクトにします。
国と国民が一丸となった効果は大きく現在では世界で最も虫歯や歯周病が少ない国と呼ばれています。

スウェーデンでは1970年代に虫歯や歯周病などの疾患とプロケア、セルフケアの関連性について調査され、虫歯の予防にはプロケアとセルフケアの両方が必要だとわかります。

現在では国民すべてが定期的に歯に関する指導とプラークコントロール治療を受けられるようになっています。
子供の頃から歯の検診は当然のこととして考えられ、20歳未満の国民はクリニックでの治療が無料です。

スウェーデンの場合は70歳で残っている歯の平均が21本ですが、日本では約16本と差が大きくなっています。
スウェーデンでは子供の頃からの徹底したデンタルケアによって、多くの国民が70歳になっても若い頃とそれほど変わらない歯の本数を維持していることになります。

3.歯を残すことは将来のQOLに関わってくる

毎日の食事を美味しく食べるには平均で20本の歯が必要だという報告もあります。
歯を残すことは将来のQOLに関わってきます。

日本では多くの国民が老化現象ではなく虫歯や歯周病で歯を失っています。
スウェーデンでは出産前から歯科医が両親に子供の歯磨きについて指導します。

乳児の場合は歯が生える前からクリニックでのチェックが義務付けられています。
オーラルケアについてもスウェーデンと日本の取り組みには差があります。

日本ではデンタルフロスの使用率が低いですが、スウェーデンでは5割以上の人が使っています。
歯磨きはブラッシングだけで十分だと考えている人が半数以上いるのが日本です。

日本でも歯と口の健康を重要だと考える人が増えつつあります。
クリニックで定期的な検診を受ける人も増えています。

歯周病や虫歯を防ぐには、正しい歯の手入れが必要です。
毎日歯を磨いているのに虫歯になってしまうのは磨き残しがあるからで、クリニックで正しいブラッシング方法を教えてもらって自分に合った適切な方法で歯の手入れをしていくことが重要です。

4.歯ブラシを購入する場合は1ヶ月に1本を目安に

磨きにくい歯間や奥歯には歯垢がたまりやすいので、注意して丁寧にブラッシングすることが大切です。
歯ブラシを毎日使っていると毛先が開いてきます。

毛先が開くと歯にブラシがあたりにくくなり歯垢を効果的に落とせなくなります。
歯ブラシを購入する場合は1ヶ月に1本を目安にして、毛先が開いてしまう前に交換することが大事です。

歯ブラシの毛先は歯と歯茎の境目にあて、5mmから10mmの幅を小刻みに動かして丁寧に磨きます。
歯垢は細菌のかたまりで虫歯や歯周病の原因になります。粘着質で水に溶けにくいので、歯の表面に付着するとブラッシングでないと取り除けなくなります。

毎日の歯磨きで歯垢を上手に取り除けば、虫歯や歯周病を防ぐことが可能です。
食事を摂取した後は細菌が糖分を利用して酸を作るので歯の表面は酸性になります。

中性に戻るには40分から50分ほどかかり、その間はミネラルが溶け出しやすくなるので注意が必要です。
虫歯になる環境を少しでも減らすために、食後には必ず歯磨きをする習慣をつけます。

毎食後正しい磨き方で歯をブラッシングすれば、いつまでも健康で美しい歯を維持することができます。
デンタルケアのアイテムは、自分の歯の形や歯並びに合ったアイテムを選びます。

歯ブラシでブラッシングした後にデンタルフロスを使えば、歯垢の除去率が30%もアップします。
寝ている間は唾液の分泌が減り細菌が繁殖しやすくなるので、丁寧に歯磨きをしてから寝ることが大事です。

 

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