自費出版とは何かについて

最終更新日 2024年4月30日 by prof

私達が書店に行くと様々な方が並べられています。
色々な分野の様々な本が置かれていて、皆それぞれ魅力だけに見られ見えます。
これらの出版物の大きさや印刷の様子というのは千差万別です。
またジャンルについても、様々なものがあります。
さらにその出版時期の間隔というのも、単行本のように1回だけ出るというものもあれば、週刊誌や月刊誌など、ある期間をおいて定期的に出されるというものもあります。
このように現代社会においては、様々な出版物が出されており、それが書店に多く並んでいるというのをよく見かけます。

出版物の分け方

出版物には、このように定期的な刊行物と単行本のような一回だけの印刷という分け方というものもありますが、別の分け方というのもあります。
よく知られているものに、文庫本などというものもあります。
文庫本は、通常は単行本で出ていた物が再び小さな手軽な本として発行されたものです。

私たちは、書店に行って、このような本を見ながら色々と選んでいくことになります。
分野についても、趣味のものから実用書や学習に関係するものなど様々なタイプがあります。
またそれらを出版している出版社についても色々なものがあります。
それぞれの出版社では得意な分野があり、学習関係の本であればどこの出版社、少年雑誌であればどこの出版社などと言うようなことがあり、私達はおおよそどこの出版社であればどのような本を出しているということを知っています。

企画出版とは

このように書店に行くと多くの出版物を目にすることになりますが、多くのこれらの雑誌というのは先程も述べたように出版社が出しています。
出版社が出す本というのは、ある意味で出版社が最終的には利益を得るということが目的とされているものです。
そのような意味で、このような出版物の言うことを企画出版といいます。
この企画出版のためには、出版社が出版に関して責任を持つということになります。
したがって、出版物が売れた利益というものの多くの部分を出版社が得るということになります。

著者は出版物の意向に沿った内容の出版物を出す

ただ出版物が売れるかどうかというのは、売ってみなければわからないということがありますから、リスクも当然負うことになるわけです。
もし出版した本が売れなければ赤字になってしまうということもあり得る訳です。
その様なことから、企画出版ではその内容についてはかなり出版社の意向が強く反映されることになります。
出版物には著者が存在するわけですが、著者は出版物の意向に沿った内容の出版物を出すということになります。
その内容についても、最終的には多くの人がそれを買うということが必要となりますので、大衆が好むような内容が重要ということになるわけです。

出版に関わる費用を著者自身が負担する自費出版

このような意味合いで、企画出版のものというものの内容についてはある意味で大衆が好む平均化されたものになってしまう事は致し方ないことです。
ただ著書の中には、出版による利益を求めるためではなく、出版自体を行いたいという人達もいます。
自分の考え方などを世の中に広めたいという意味で出版を行いたいという人もいるわけです。
その様な際に行われるのが自費出版です。
これは、出版に関わる費用を著者自身が負担するというものです。

参考:自費出版のメリットとは?商業出版と自費出版の違いも合わせて解説

自費出版とは

自費出版の場合には、先程述べた企画出版とは異なり、その内容については著者自身が100%を決めることができます。
ただそのことによるリスクというのは、考えておかなければなりません。
自費出版の出版物が売れなかった時には、その出版費用の全ては著者が負担することとなるということをお忘れてはなりません。
出版については、単に原稿を書いて印刷するというだけでなく、それを書店に並べるなどという作業も加わりますので、著者が考えるよりも大きな費用となることは普通に起こります。

したがって自費出版本については、全国の書店にその本が並ぶというような大規模なことはあまり行われません。
多くの場合には、同人誌のように少数の印刷は部数が印刷され、少数の書店に並べられるというのが通常です。
そのためにリスクは少なくなりますが、売上によって大きな利益を得るということはできない訳です。
ただ著者が、100%自分の意見で書物を作る事が出来る機会があるというのは大変重要なことです。
その様な意味で、自費出版というのは大変重要な存在であるということを忘れてはなりません。

まとめ

多くの場合には、自分がこれまで行ったことなどのまとめを行ない、それを知人などに配布するために行うというのが通常のスタイルです。
そのような際には、最初から利益を得る事は考えていませんので全く問題はない訳です。
ただ最近では、自費出版と企画出版の中間にするような出版の機会というものも出てきたりしてきています。
世の中は、世相に合わせて様々なことが生じています。
インターネットの発達により、印刷自体というもの自体が大きく変わってきていますので、これからも対応な出版形態というのが出てくると考えられます。